プリンスベイト発売10周年記念!さとうきび小話④

2017.03.30

その④:さとうきび植付

写真は、きびのニ芽苗を置いたところです。この後、薬剤や肥料を施用して覆土します。一般的には、葉菜でも果菜でも畝の高いところ(頂点)に移植したり播種するものですが、さとうきびは反対に一番低い溝の底に植えます。

なぜかというと、萌芽後の茎葉部の成長に合わせて、脇の高いところから2-3回に分けて土を株元にかけていきます(培土といいます)。この作業は、夏季の水不足に備えるためであり、台風シーズンの風雨による倒伏の対策でもあります。最後の培土の後は、畝の高いところと低いところがちょうど反対になって、きびの株元が高くなるんですよ。

2枚目の写真は、プリンスベイトと一般的な粒剤を処理した直後の写真です。

プリンスベイトは鮮明な青色をしている製剤のため、処理痕が非常に見やすくて好評です。ちゃんと処理できていることがわかりやすくて安心ですよね。

開発部:瀬古


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プリンスベイト発売10周年記念!さとうきび小話③

2017.03.29

その③:見えざる敵

“モロコシネグサレセンチュウ”って知ってますか?

センチュウは体長1mmもない小さく、細いミミズのような生き物です。土の中ならどこにでも住んでいて、その中には植物に寄生するグループがいます。植物寄生性センチュウとして、サツマイモのネコブセンチュウ、ばれいしょのシストセンチュウなどは大きな被害を招くセンチュウとして有名で、農家さんにとっては、とっても重要な防除対象害虫です。 

ネコブセンチュウの動きは緩慢ですが、けっこう強烈な生き物です。頭部からはシャープペンの芯のような針(口針といいます)がググッと出てきて、植物の根にプスッと刺してチューーーと養分を吸い取ります。こんなセンチュウ、実はさとうきびに寄生する種類もいるようです。その一つが写真にあるモロコシネグサレセンチュウです。

サトウキビの根に寄生しているセンチュウ

サトウキビを何十年も栽培されている大ベテランの農家さんもご存じない方がほとんどのようです。ひょっとしたら知らないうちにサトウキビがダメージを受け、収穫量が減っているかもしれません。 最近、専門家グループの研究によって、このセンチュウを防除することによって収量が上がるという調査結果が報告されました。収量が上がるという表現は間違いで、正確には本来の収量に戻るというのが正しいのかもしれません。 

まだまだ未知の部分が多く、センチュウの生態、被害の実態や実用的な防除方法など、詳細は不明ですが、私たちBASFジャパンは地元のみなさん・製糖業者さん・センチュウの専門家のみなさんと、この問題に取り組んでいます。

開発部:瀬古


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プリンスベイト発売10周年記念!さとうきび小話②

2017.03.28

その②:土との闘い

日本の国土は、約2/3が山林で、残りの国土に住宅地やオフィス街、そして河川や田畑も点在しています。  

火山の多い日本の畑は、火山灰由来の黒ぼく土という種類の土が多く、約半分を占めます。ところが、さとうきびが栽培されている沖縄エリアの土壌は特殊です。初めて耳にする名前かもしれませんが、『マージ』、『ジャーガル』という名前がついています。ともに陶芸家も真っ青なほど強粘質で、まさに固くて重い粘土そのもの。数歩歩くと長靴の底にべったり張り付いて、まるで鉄下駄をはいているようです。
また、これらの土壌は排水性が悪かったり、逆に水持ちが悪かったりと、とても作物栽培に適した土壌とは言えません。 

大雨の後、排水が悪く冠水してしまったサトウキビ畑

私たちがさとうきびの栽培試験に訪れた時も、前日からの大雨で土がしまり、苗を植えようにも土が硬くて、持参した小型のスコップでは歯がたちませんでした。結局ホームセンターで “つるはし” のようなものを買ってきて、何とか植え付けをしたほどです。ちなみに、二節茎苗を植えたところは土が硬くて、その後ほとんど出芽しませんでした。

さらに、マージは強酸性、ジャーガルは強アルカリ性と、これまた両極端で、決して広くない沖縄エリアでも、畑によってさまざまな土壌改善が必要なのです。毎年さとうきび農家さんは、化成肥料を散布するだけでなく、土づくりのためにたい肥や緑肥を入れます。畑の深耕とバックホウという重機を使った土壌の天地返し、さらにサブソイラによって固くなった土壌を破砕して、根が深く伸びるのを手助けしてやります。 

こんなタフな土との闘いが毎年毎年繰り返されているのです。頑張れ、さとうきび農家さん!

開発部:瀬古


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プリンスベイト発売10周年記念!さとうきび小話①

2017.03.27

その①:台風が教えてくれた知恵

風と雨は作物を育てる大事な自然の恵み。しかし、強すぎる風と多すぎる雨、そう!台風はさとうきび栽培に大きな被害をもたらします。台風一過には、人の背丈を超える倒れたさとうきびを立て直す作業など、重労働を強いられることもあるようです。

そんな台風メッカの宮古島でさとうきび栽培を営む、私の大好きな下地ご夫妻から “カッコイイ” 話を聞きました。

『見てごらん。宮古のきびはみんな台風で曲がってるんだよ!でもね、曲がったきびは背が低くなるから手で刈るのが楽なんだよ』と、笑って話してくれました。そう言いながら、下地さんは脱葉鎌を器用に振ってドンドン刈っていきます。

もちろんメインはハーべスターという大きな機械を使って収穫します。

ところが雨の多い沖縄地方、畑がぬかるんでこの機械が入れず、収穫作業が止まってしまいます。すると製糖工場では材料が届かず、機械を動かせなくなる事態が発生します。そこで製糖作業の分散を図るために、手がりしたさとうきびを製糖工場に持ち込むことでかえって効率が上がることがあるそうです。

台風被害を笑って吹き飛ばし、島全体で製糖産業を少しでも効率化しようと努力する姿に感動です。宮古島の農家さんってスゴイ、カッコイイ!!!

開発部:瀬古


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ホトケノザ満開

2017.03.22

弊社農薬製品の研究拠点、アグソリューションファーム成東の圃場で、ホトケノザの花が満開です。

奥に見える白い建物が、アグソリューションファーム成東の建物です。

そして、畑に咲いている紫色の花がホトケノザの花です。

一面に咲く様子は、春の訪れを感じますね。

みなさんはホトケノザという草をご存知でしょうか?

春の七草の一種、、ではありません。

実は、春の七草でいうホトケノザは、本当はコオニタビラコという草で

ホトケノザという草は別にあるんです。

アグソリューションファーム成東ではホトケノザの種子を採取予定です。

いい種がたくさんとれますように。


アグソリューションファーム成東:飯田(はんだ)

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